事業者さんから相談の多い「ポイントカード」について僕の考え方

中沢源雄(スワサブロー)@商工会議所スタッフ

2022年02月16日 18:33

ポイントカード作りました!そんな話を事業者さんからお聞きします。
ポイントカードを作る理由は皆さんそれぞれで「そういう使い方もあるのかー」と僕自身も勉強になります。

僕自身、このポイントカードについて、数年前に真剣に考えたことがあります。
それは「ポイントカード」でいわゆる「顧客の囲い込み」をしましょう!という営業をしていたデザイン業の方がいて、それに違和感を感じたからです。

何に違和感をもったか?
ポイントカードってお財布の中に沢山入っていませんか?(ちなみに僕は1枚もありませんが…)
あの店で、この店でポイントカードをためているし、ポイントが貯まるから「あの店を選ぼう!」と思うにはあまりにも還元率が少ないし、そもそも還元率が来店の動機になっているお客様は、もっと還元率のいいお店を見つけたらそっちを選ぶんだと思います。

また、ポイントカードの特典は10回買い物したら、◯◯◯円引きや◯◯プレゼントといった「価格やモノ」の価値交換も多いと思います。

10回来店いただいたお客様は割引しなくても11回目の来店は有るだろう…

僕はそう思っています。

「ポイントカードを割引=値引きに使わないほうが良い」が僕の考え方になります。

こんな話をたくさんに事業者さんにお伝えしたいたら、割引ではない使い方をしている皆さんにも出逢いました。

例えばですが、
「ポイントカードを全員に差し上げていないから、持っているだけで優越感=特別なお客様だと感じてもらえる」
「ポイントが貯まると、お店のファンクラブに入会できて、会員だけのメニューを注文できる」
「ポイントが貯まったカード1枚で裏メニュー1品が注文できる、もちろん有料」
「ポイントが貯まったカード1枚で非売品のバッチが1つもらえる(バッチは20種類ある)」
などなど…

値引きではなくたくさん来店してくれたお客様への「えこひいき=特別なお客様の証」的な使い方です。

何度も何度も来店してくれるお客様はお店のファンです。
そのファンと楽しく遊んだり、えこひいき=大切にしたりする道具として利用しています。

その楽しさや優越感を味わったお客様はドンドンのめり込んでいって、新規のお客様を紹介してくれるようになります。

めちゃくちゃ好循環です。

これが僕の「ポイントカード」についての考え方です。

ただ「値引き」は一番手っ取り早い方法ですが、「えこひいき」的なコトを創造するのってうんと難しく、簡単なことではないこともうんとわかっています。

「スタッフさん全員でワイワイガヤガヤしてみる」

それを実現するためこんな取り組みをしている事業者さん2者いらっしゃいます。
この事業者さんは最近ポイントカードをはじめました。初める際にアルバイトさんも含めたスタッフ全員でポイントカードでお客様が喜んでもらうには!を考えたそう。

そして、スタッフさんのアイディアを2月から施行中です。

1人で考えるより、2人、2人より3人。
そして、多様な方々がワイワイガヤガヤでアイディア出しをすることが意外に近道だったりするかもしれません。



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