「ブランディング」ってお客さまが感じる価値だと思う

中沢源雄(スワサブロー)@商工会議所スタッフ

2020年11月02日 18:41

最近ちょっとだけ落ち着いてきた「ブランディング」
ブランディングって、物を売る側から見たブランディングと物を買う側から見たブランディングがあるんぢゃないか…とボヤッと思っているわけです。

そんなことについて、ボソボソつぶやいてみたいと思います。
あくまで知識が浅い、学歴がない僕の「感覚」ですので、いろいろな方許してください。


◯ブランディングは「お客さまが感じる価値」だと思う

商品やサービスを売るための「ブランディング」は「現在あるものに装飾をして、売れるようにする」感覚があります。
つまり「商品やサービスを売る方法=販売促進」と僕は捉えています。

では、僕が理想とするブランディングとは、それは「お客さまが欲しい!買いたい!」という意思を決定する何かをお店側が意識的に実践する事であると思っています。

そう「お客さま目線で考える、お店の事」です。

こんなお客さまに使ってもらいたい、体験してもらいたい、そのためにお店側が商品やサービスの「お客さまにとっての価値」を磨き上げていくこコトです。


◯デビッド・アーカーによる、価値の3分類

「お客さまにとっての商品・サービスの価値」は「ブランドの神様」とも呼ばれるアメリカの経営学者デビッド・アーカー氏によって説明されています。

価値には「機能的価値」「情緒的価値」「自己表現価値」の3つの価値があって、それぞれこのように定義されています。



■機能的価値
商品、サービスの機能や質によってもたらされる「利便性や利益」

■情緒的価値
商品、サービスを所有したり体験することで生まれる「歓びの感情」

■自己表現価値
商品、サービスを所有したり体験することで得られる「自己表現、自己現実による歓びの感情」


具体的に説明するとこんな感じです。

腕時計という商品があります。
時計の機能的価値は「時間を正確に伝える」です。
機能的価値で見ると100円ショップで販売している商品でも十分に満たされます。

でも100円ショップの腕時計をしている人はあまり見かけません。
ナゼでしょうか?

それは「情緒的価値」「自己表現価値」があるからです。

例えば僕の好きな「カシオ」は、乱暴に扱っても壊れない「安心感」が情緒的価値になります。
そして、本当は欲しい「セイコー」、地元で育ったブランドだし、今の仕事なので本当は使いたい!という欲求も情緒的価値だと思います。
あわせて「セイコー」でもクラーマー三浦雄一郎さんのエベレスト登頂をサポートした時計「セイコー プロスペックス ランドマスター」を使いたいという欲求は「自己表現価値」に当たるかもしれません。

あらゆる商品、サービスは現在では「機能的価値」に差がなくなっていると言われています。
なのでお客さまはその価値に違いを感じづらくなっています。

そこで「情緒的価値」「自己表現価値」を磨き上げる=ブランドが必要だと思うんです。

それって、商品、サービスだけではなく、当然「人」も該当します。

同じ商品ならあの人から買いたい。

これも立派な「情緒的価値」だったり「自己表現価値」だったりします。

お客さま目線で考える。

とっても大切だと思っています。


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