「ハレ」と「ケ」日本の生活文化だって知っていましたか?

今日純喫茶アンバードでおサボり中、以前商工会議所の事業に協力いただいた女性とばったり出逢いました。
といっても、僕は気が付かず、女性から「商工会議所のシカ肉の方ですよね」ってお声がけをいただくという失礼千万の状態。

その当時の事から僕が意識しているスローライフの話になりました。
その話からの流れで女性から初めて聞いた「ハレとケ」という言葉。小さい頃にお母さんやおばあちゃんから教わった言葉らしい。

????ハレ=晴れ じゃケって??

頭に浮かんだのはこんなイメージです。

そんな困惑した僕に説明をしてくれました。

ハレの日のハレ、特別な日のこと、普段に暮らすのが「ケ」、ハレノヒを楽しみに暮らすこと。

この世界感は深い…

ということで「ハレ」と「ケ」についてGoogle先生に聞いてみました。

「ハレ」と「ケ」日本の生活文化だって知っていましたか?


◯「ハレ」と「ケ」は日本の生活文化や日本人特有の考え方、この国ならではの独特な世界観が込められている

「ハレとケ」という概念は、日本を代表する民俗学者「柳田國男」氏が提唱した、日本人の伝統的な世界観のひとつ。

ハレとは「非日常」のことで、ケというのは「日常」のことを言います。

日本ではこのハレとケの区別は明確にできていて、神社の祭礼や、お正月やお盆、節句などの年中行事、冠婚葬祭や初宮参り、七五三などの人生の節目となる儀礼などの日のことをハレといい、それ以外の日常をケとしていたそうです。

日常生活は単調な日々の暮らしの営みですが、ハレの日はそれとははっきりと区別をつける特別な日。
晴れ着を来たり、普段は口にすることがないようなお酒やお米、魚、肉、お餅、お団子、お赤飯やお寿司などのご馳走を食べたりして非日常を味わい、生活に変化やケジメをつけていたそう。

◯ハレ=晴れの考え、語源は晴れ

ハレというのは語源は「晴れ」折り目や節目を表します。
晴れ着、晴れの日、晴れ舞台などという言葉はこの「晴れ」です。
結婚式、初宮参り、七五三、成人式など人生の節目で着用する衣服のことを晴れ着と言ったり、一生一度の晴れ舞台、いよいよ明日は晴れの日だね、などという「特別な日」に使います。

お天気でいうと「晴れ」は普通に晴れている日のことを言いますが、江戸時代よりも前は少し意味が違っていたそう。

長雨が続いたあとでお天気が回復し、晴れ間がさしたような日について晴れという言葉を使っていたそう。
つまりこれも「雨から晴れへの区切りとなった日」のことを言い、今のように「晴れの日が続いて」などという使い方はしていなかったと言われています。


◯日常をあらわすのはケ

ケというのは普段の日常生活そのものを言い、漢字では褻と書きます。
昔は普段着は「褻着(けぎ)」普段食べる食事は「褻稲(けしね)」と言っていたそう。
ケというのはここから生まれた言葉とされています。

穢れ(けがれ)の語源はケ枯れ

こうした日常生活であるケのエネルギーが枯渇してしまった状態や、ケの生活を順調に送ることができなくなることを、ケが枯れるすなわち「ケ枯れ」といい、こうした状態を忌み嫌ってお清めやお祓いなどが行われたそう。

医療技術が発達していない時代なので「ゲ枯れ」になるとはケガや病気そして身の回りに災いが起こる…通常の生活が順調に送れなくなります。

ハレには、このようなケ枯れを回復する役割があったとする考えもあるようです。


◯ハレとケとケ枯れはセットとして、日本人の暮らしや文化のリズムを作ってきた

ハレとケという循環の良いリズムが日本人の文化の根源にはあり「悪いことばかりは続かない」と人を励ましたり「良いことのあとには悪いことがある」と自分を戒めたりしながら、バランスの取れた暮らしをしてきました。

今は色々な技術が発達してきて「ケ枯れ」が災いをもたらすなんて概念なんて感じる方はほとんどいないと思います。

ただ「ハレ」に向けて「ケ」をを枯らさないようにする生活=普段の生活を大切にし「ハレ」に向けて一歩一歩進んでいくという気持ちは忘れないようにしたいなと感じました。

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プロフィール
中沢源雄(スワサブロー)@商工会議所スタッフ
中沢源雄(スワサブロー)@商工会議所スタッフ
中小企業を応援する長野県内の商工会議所に勤務するスタッフ。
企業で働くスタッフさん等すべての方が安心できて、生き生きと働ける地域社会になることが夢。
自転車活用研究会4Jチーム諏訪スタッフ。
MTB、Trekking、Ski、山菜huntingと自然の中で遊ぶのが大好き!でも、アウトドアの不便さは苦手…
座右の銘「単純なバカでありたい。