各地商工会議所のボス的存在が「日本商工会議所」です。

そのボスが主催する各分野の全国一斉研修会が開催されています。

今日はこんな研修。

2023年度第1回経営安定特別相談事業研修会

一般の方にはナンノコッチャ…というタイトルですが、内容はこれ。

開会
「経営力再構築伴走支援」について
「経営健全化のための伴走支援実務」
「経営安定特別相談事業について(廃業支援)」
「中小企業の強靱化に向けて」
「BCPの必要性と中小企業強靭化法「事業継続力強化計画」について」
閉会

これを見てもナンノコッチャとなるわけですが、とても簡単に説明すると


中小・小規模事業者が営業を継続していくために用意した政府の支援事業を学ぶ。
その支援業務の中で、商工会議所スタッフは誰と何をしたら良いのか。


個人的な解釈も入っていますが、大筋間違えではないと思います。


その中で気付いたことが2つ。

1つは経営力再構築伴走支援における政府が商工会議所に求めていること。
昨日、経済産業省からガイドラインが示された湯気がホクホク上がっているぐらいホットな話題。

そのP28に書かれている「商工会議所・商工会の取組」の説明を受けて、何をどうしたら良いのかがわかったこと。そして何も悩まなくていいということを理解出来たことです。


もう1つは「事業には寿命がある」ということ。

前職から転職後の商工会議所でも、何度も何度も聞いてきたことだけど、改めて「事業はいつかは経営が維持できなくなるまで衰退する」ということに気付かされました。

まして、少子高齢化で消費者=市場が急激に縮小しているし、同じような事業をやっている競合他社も沢山いる。

衰退期を迎える前に、新しいカーブを描いていく。

改めて「製品ライフサイクル曲線」を思い出すことができました。




研修はうんと苦手だけど、こういった気付きがあるので今後も頑張って参加していきたいと思います。




タグ :商工会議所

先日発表された9月7日締切の小規模事業者持続化補助金公募要領に見慣れないキーワードが追加されていました。

くるみん・えるぼし加点(応募要領P26)

説明にはこう書かれています。

次世代育成支援対策推進法(次世代法)に基づく「くるみん認定」を受けている事業者、もしくは女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づく「えるぼし認定」を受けている事業者に対して、採択審査時に政策的観点から加点(=くるみん・えるぼし加点)を行います。

恥ずかしながら、僕は全くわかりません。

ということで、調べてみました。


【くるみん】
少子化対策を計り、子育て支援など一定の基準を満たした企業や法人などが厚生労働省により認定され、そのマークを広告や商品などに付け加えることができるもの。




【えるぼし】
女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度




くるみんは「エスカル消費」に関わるもの。

えるぼしは「雇用等企業のイメージ」に関わるもの。

こんな感じでしょうか?

ともあれ、こういった企業を消費者が選んだり、働き手が選ぶ時代なんでしょうね…というか、少子化、働き手不足の中で取り組まなければ企業力が維持できないということなんでしょうねと感じました。


タグ :商工会議所

社会人になると他人へ何かを教える機会はとても増えると思います。
社会人にならなくても部活、アルバイト先等々学生でも地味に多いかもしれません。

そんなみなさんに質問です。

教え方を教わったことってありますか?


僕自身は商工会議所に転職して、赤沼留美子さん(パート・アルバイト研究所)に出逢うまではなかったと思います。

前職でも、こう教わってきたからこう教える。
もっとさかのぼると、親にこう教わったからこう教える。

教え方って、こんな感じに人が多いんぢゃないか?と思っています。


その赤沼留美子さんが、飲食店のスタッフさんに教え方を教える支援を本日行いました。


この飲食店さん、以前に料理とか接客の仕事のマニュアルを作りたいと要望がありました。

「マニュアルを作るときに、教えるスタッフさんが教え方を理解していたらとってもわかりやすいし、コミュニケーションも良くなる内容になるから、是非教わってみませんか?」と僕の提案を受け入れてくれて実現しました。


なぜコミュニケーションが良くなるのか?

それは、お互いの文化の違いから生じる勘違いで溝がだんだん深まっていくことにあります。


みなさんも、こんな経験ないでしょうか?

早くって言われたから、急いでやったのに、全然急ぎではなかった。
あれやっといてと言われたからきちんとやったのに、ちゃんとやってねと言われた。
あの人はこういったのに、この人はこうやれっていう…言う人によって違う。


これが積もり積もると「なんだよー、働きづらいなー」という気持ちがうまれてくるからです。


これは、お互いの文化の違いからうまれます。


早いといった人は、10分だったかもしれません。でも言われた人は3分だったらどうでしょうか?
ちゃんとの基準がお互いに違かったらどうでしょうか?
やり方が人によって違う、基準が人によって違かったらどうでしょうか?

教わっている方はうんと困ると思います。


お互いの文化の違い、お互いの性格の違い等々「僕とあなたは違う」ということを体験してもらいながら、違うものどおしがわかりやすい教え方を実践(赤沼さんはコントと言っている)を通じて学びました。


参加されたスタッフさんからも「きちんと」とか「ちゃんと」とか曖昧な表現を使っていました…とか、
コレやっといてとお願いしかしていなくてイライラしたことが何度もありました等々教え方で足りない部分を知ってもらうことが出来たと思います。


教え方を教わる。

地味ですが、明るい職場づくりにはうんと効果があると僕は思っています。



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商売をしていると「売れそうだから」「流行っているから」という理由でお客様に薦めていることもしかしたらあるかもしれません。

僕は商工会議所に転職してから、そんな気持ちになったことが多々あります。

昨日、食品の製造、流通、販売の事業者さんが集まった会議がありました。

その中で、流通にかかわる事業者さんが言ったことにハッと気づかされたことがあります。


その事業者さんは、こんなことを発言していました。


まずは自分から、自分その商品やサービスを本当に好きだったらお客様に伝わりやすい。

僕のお店で売っている商品はすべてそう。

自分で食べているし、だからこそお客様にもその良さを伝えているから信頼してもらえる。

すべての商品が全部好きというのは難しいけど、そんな気持ちは絶対に必要だと思う。



この話をお聞きし、商工会議所スタッフとしての僕はこのことを忘れかけていました。


僕が行くお店を思い浮かべてみると、すべてのお店はこの気持ちを忘れていません。


自分がいいと思ったから、好きだから薦める。
そして、その人を信じているから迷うことなく購入する。

とても大切なこと、改めて気づかされた会議でした。

※ソフトクリームが気になった方、写真をタッチしてください。


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大企業や中小企業と比べて小規模事業者は事業を一緒に考える方やスタッフさんが少ないから事業所内に経営の事を相談する方々が少ないことが特徴です。

先人が三人集まれば文殊の知恵というように、みんなで意見を出し合うことでより良い答えが出せると僕は思っています。

昨日、JR上諏訪駅に隣接する飲食店街に居酒屋をオープンする起業者さんとの相談に呼ばれて行ってきました。

呼んでくれたのは、その街で居酒屋を営む先輩経営者。

相談内容は、融資に関すること。その概要や様子を説明しました。


起業計画は事業計画とほぼイコールです。


ちょうど先輩経営者と店の広さが同じくらい。

先輩経営者は、自身の店舗の決算書や開店準備のこと、営業や広告に関することを隠すこと無く起業者に伝えていました。


日頃からこの事業者さんは、自分だけでが儲かればいい…ではなくみんなで街にお客様を多く呼んで、みんなで儲かっていこう!と頑張っている方です。


街の様子から、他の飲食店の先輩の紹介等々、起業者さんにとって本当に安心できる環境だと思います。


事業者さんどおしが、こうやって助け合うことが出来るって、本当にステキだと改めて思いました。

商工会議所もこのような機会が沢山作れるよう頑張ります。




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ご自身が良いと思って仕入れた商品が思ったように売れない…そんなときこう思う方は多いはずです。

『商品が悪い』

でもそれは勘違いです。だってご自身がいい商品だと思っていれば、何人もそれに共感してくれる方はいるはずです。


本日のご相談、マルシェとか催事でご自身が育てた鶏の卵を販売する「しばた養鶏」さん。


平飼いでとても美味しい卵を販売しているんですが…もう少し売れてもいいかなーということがお悩み。


本日、長野県岡谷市出身のまっすー(すごはん 増澤美紗緒さん)としばた養鶏さん一緒にそのお悩みを解決する相談をしました。




催事の状況を色々と聞いていると…第一の改善点が見つかりました。


「しばた養鶏」さんに気づいていない。


マルシェとかにはとても多くのお店が並びます。

そして、そのお店は色とりどり、その中からしばた養鶏さんに気づくのは「運」でしかありません。

「気がつくようにするにはどうしたら良いのか?」

しばた養鶏さん、まっすーに助けてもらいながら一生懸命考えていました。


物が売れない理由は大きく3つです。



1つでも欠けてしまうとお客様の買うという行動に行き着きません。


こんなはずじゃなかった…と感じたら、まずはこの3つの視点で考えてみてください。

きっと、お客様の買うを阻害している何かが見つかると思います。

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世の中は人で不足です。そして仕事とプライベートの両立を大切にする方も増えてきたので事業者さんはとても大変です。

本日も、飲食店を経営する事業者さんからスタッフさんに関する相談。


ホール(客席)を担当するスタッフさんが、家族との時間を大切にするため土日の出勤はほぼほぼ出来ない。そして、平日も休みがちという状況。

それに輪をかけて調理場のスタッフさん。

とにかく忙しい事を嫌っているので「忙しいのは嫌だなー」と口癖のように言ってしまっています。


そんな状況が続いているので事業者さんが人間不信…というか、精神的にとても疲れていて通院しているほど。


そんな状況を色々と聞いていると一番不安になっていることがわかりました。


それは「夏休みから秋にかけての繁忙期を乗り越えられるか」ということでした。


そのためにとにかく一緒に働いてくれるスタッフさんと出逢いたい。

できれば、一生懸命働いてくれるスタッフさんと出逢いたい。


事業者さんの働きがいの実感も望んでいました。


僕が事業者さんの立場だったら、同じように悩むな…

僕自身、どうすることも出来ないので、ノウハウをもった方々に助けていただこうと思います。


スタッフさんに関して悩んでいる事業者さん、本当に多いな…と実感しています。




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教え方を教わるって機会ってありますか?

僕は自然体験のアシスタントインストラクターをしていたので経験があったりしますが…どうなんでしょうか?

そして、社会人になると、以外に人に何かを教えることって多いと感じています。

僕の場合、その経験は全くといいほと生かされていません。残念ですが…


今日、世界最速で仕事が覚えられるようになる教え方を教えている赤沼留美子さんと、とある飲食店へ相談に伺いました。

メーンテーマは、これまた赤沼さんの生業である「求人」関係だったんですが、その際に「教え方」の話になりました。


仕事を覚えてもらうために先輩が教えるわけですが、その教え方次第で人間関係が崩壊してしまうと僕は思っています。


「お客様の立場になって考えてください」


こんな言葉を言ったり聞いたりしたことはないでしょうか?


お客様の立場といっても、お客様も十人十色です。


教えている人が「これをしてほしい」と思っていても、教わっている人の価値観にそれがなければそれをすることはありません。


そうすると先輩は何を思うかというと「なんでやらないの?」「あの人、気が利かない」なんて自分の価値観との違いにイライラするわけです。

それを受取った教わる人は「そもそも、自分はそれをやる必要はないし…」「だったら、最初から言えよ!」とイライラするわけです。


それが積もってくると人間関係崩壊に繋がってしまうわけだと。


この飲食店でも、見に覚えのある話だと納得してくれました。


仕事って、必要だからそれをやるわけで、それが会社の考えるイメージ等々にも繋がってきます。


教え方を教える。

これをしっかりすることで、価値観の違いによる勘違いはなくなると僕は思っています。


ということで、この飲食店で教え方を教わる支援を赤沼さんが後日実施します。

当日は、どのような反応になるのか、ご期待ください。



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経営者の多くは、スタッフさんに対して円滑なコミュニケーションを望んでいます。

そんな世の中なので、面談のときに「コミュニケーション、もっと頑張ろう」的な事を言われた方は多いはずです。

僕は、コミュニケーションは「全て自分のせいだ!」と思っていました。


昨日開催した中堅社員・職場リーダー研修会。


とあるワークの後で、講師のよねちゃん(米澤晋也さん)が、コミュニケーションについてこんな説明をしていました。


コミュニケーションが悪いのは、その人の周りが原因


たとえば、テキトーな朝の挨拶、話しかけられたときに手を止めて話さない、自分の意見と違う事を会議で発言する人をめんどくせー、等々


周りの方々がその人とのコミュニケーションを避けている。


僕にも身に覚えがあります。

コミュニケーションを避けていれば、相手のコミュニケーションも悪くなる。

だから、コミュニケーションが悪いのはその人に関わるみんなが悪い。


理解度が低いので詳しく説明は出来ませんが…納得でした。



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僕の転職経験からスタートしたこの研修、今年も本日無事終了しました。

過去1番の盛り上がり、そして学びと気づきがあった内容でした。(自画自賛ですが…)

よねちゃん、いつもありがとうございます。

参加されたスタッフさんが、各事業所に戻って、職場のみんながイキイキノビノビ働ける職場になることを願っています。

詳細は後日改めて報告します。



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プロフィール
中沢源雄(スワサブロー)@商工会議所スタッフ
中沢源雄(スワサブロー)@商工会議所スタッフ
中小企業を応援する長野県内の商工会議所に勤務するスタッフ。
企業で働くスタッフさん等すべての方が安心できて、生き生きと働ける地域社会になることが夢。
自転車活用研究会4Jチーム諏訪スタッフ。
MTB、Trekking、Ski、山菜huntingと自然の中で遊ぶのが大好き!でも、アウトドアの不便さは苦手…
座右の銘「単純なバカでありたい。