個人事業者の代表が突然お亡くなりになった→親族が相続を放棄した場合の事例【相談事例】
2023/05/19
個人事業者がまだバリバリ働いているのに、お亡くなりになってしまった…悲しいことですが事業者さんも人間なので突然の不幸は起こります。
僕もうんとお世話になっていた現役バリバリの事業者さんが昨年1年間で数名お亡くなりになり、そのうち3名の方事業相続関連の相談を請けました。
そして1人の方は相続を放棄されました。
僕も初めての経験でした。
色々と勉強になったので、その事例をざっくりとメモしたいと思います。
◯ご家族から突然の電話
僕の携帯電話に、ご家族から突然着信がありました。その内容は事業者さんがなくなったという驚きと悲しみの内容でした。
お亡くなりになる直前まで仕事をしていた現役バリバリの方だったので事業の事を心配されていました。
事業者さんは人間関係が良好で、事業者さんと仕事がら親しい方がお客様の迷惑にならないよう取引先にすでに連絡をしていました。
そのような状態なので、ご葬儀等々が終わり気持ちが落ち着いてから話をすることとしました。
◯事業資産がどのくらいあるか
ご家族の方も気持ちが落ち着き始め、相続の事を考えられるようになりました。
ご家族は、お亡くなりになった事業者さんの事業については全くわかりません。
まずは、事業資産の整理からはじました。
僕と事業者さんは、起業からのお付き合い、そして毎年決算や確定申告の支援もしていたので大雑把ですが資産状況がわかります。
借入の内容もわかるので、ご家族に借入の金額を各金融期間に聞いてほしいとお願いしました。
その内容を整理した結果、ご家族は「相続を放棄する」ことを決定しました。
◯解約と買掛金等未払金の請求
同時に、家賃、電気、ガス、スマホ等々定期的に請求がくる事項を見つけ出し、必要ないものはすべて解約の手続きをとりました。
それでも解約までの利用料金や買掛金の支払があり、請求書が届き始めました。
ここで弁護士さんに相談したところ、相続を破棄する場合、これらの経費(亡くなった事業者さんの負債)を支払ってしまうと相続放棄ができない可能性があると指導いただいたので、請求先にその趣旨を伝え相続放棄の場合の手続きの仕方をお聞きしていきました。
クレジットカード会社等大手企業は「はいはーい」って、結構なれていましたが、「どうすればいいんでしょうか…後日連絡します」と戸惑っていた企業さんもありました。
◯相続放棄
裁判所からご家族すべての相続放棄が認められました。
負債がある金融機関や企業等々に「相続放棄申述受理証明書」を送付し手続きが終わりました。
◯借りていた事務所が困った
事務所は仕事をしていたそのままの状態で残っています。
大家さんはご家族含めとても縁が深い方です。
その大家さんが「返すときには現状復帰でお願いしたい」と言われました。
本来なら相続放棄をしているので、事務所内のものはすべて大家さんが片付けなければいけません。
ただ、縁が深いのでそれも難しい…
ということで、不動産屋さんにご協力いただいて、居抜きのまま入ってくれる事業主さんを探すことにしました。
運良く、事業者さんが見つかり、不動産屋さんから大家さんを説得してもらい、そのままの状態で新しい事業者さんと契約を結ぶことができました。
◯準確定申告も必要ない
事業者さんが亡くなると、生前までの所得税を申告する「準確定申告」をしなければいけません。
納税の場合も還付の場合も相続人が行います。
今回の場合、だれも相続人がいないため準確定申告も行わなくて良い事を諏訪税務署に確認しました。
今回はご家族の方がとても丁寧に対応したので、何もトラブルが無く終えることができホッとしています。

僕もうんとお世話になっていた現役バリバリの事業者さんが昨年1年間で数名お亡くなりになり、そのうち3名の方事業相続関連の相談を請けました。
そして1人の方は相続を放棄されました。
僕も初めての経験でした。
色々と勉強になったので、その事例をざっくりとメモしたいと思います。
◯ご家族から突然の電話
僕の携帯電話に、ご家族から突然着信がありました。その内容は事業者さんがなくなったという驚きと悲しみの内容でした。
お亡くなりになる直前まで仕事をしていた現役バリバリの方だったので事業の事を心配されていました。
事業者さんは人間関係が良好で、事業者さんと仕事がら親しい方がお客様の迷惑にならないよう取引先にすでに連絡をしていました。
そのような状態なので、ご葬儀等々が終わり気持ちが落ち着いてから話をすることとしました。
◯事業資産がどのくらいあるか
ご家族の方も気持ちが落ち着き始め、相続の事を考えられるようになりました。
ご家族は、お亡くなりになった事業者さんの事業については全くわかりません。
まずは、事業資産の整理からはじました。
僕と事業者さんは、起業からのお付き合い、そして毎年決算や確定申告の支援もしていたので大雑把ですが資産状況がわかります。
借入の内容もわかるので、ご家族に借入の金額を各金融期間に聞いてほしいとお願いしました。
その内容を整理した結果、ご家族は「相続を放棄する」ことを決定しました。
◯解約と買掛金等未払金の請求
同時に、家賃、電気、ガス、スマホ等々定期的に請求がくる事項を見つけ出し、必要ないものはすべて解約の手続きをとりました。
それでも解約までの利用料金や買掛金の支払があり、請求書が届き始めました。
ここで弁護士さんに相談したところ、相続を破棄する場合、これらの経費(亡くなった事業者さんの負債)を支払ってしまうと相続放棄ができない可能性があると指導いただいたので、請求先にその趣旨を伝え相続放棄の場合の手続きの仕方をお聞きしていきました。
クレジットカード会社等大手企業は「はいはーい」って、結構なれていましたが、「どうすればいいんでしょうか…後日連絡します」と戸惑っていた企業さんもありました。
◯相続放棄
裁判所からご家族すべての相続放棄が認められました。
負債がある金融機関や企業等々に「相続放棄申述受理証明書」を送付し手続きが終わりました。
◯借りていた事務所が困った
事務所は仕事をしていたそのままの状態で残っています。
大家さんはご家族含めとても縁が深い方です。
その大家さんが「返すときには現状復帰でお願いしたい」と言われました。
本来なら相続放棄をしているので、事務所内のものはすべて大家さんが片付けなければいけません。
ただ、縁が深いのでそれも難しい…
ということで、不動産屋さんにご協力いただいて、居抜きのまま入ってくれる事業主さんを探すことにしました。
運良く、事業者さんが見つかり、不動産屋さんから大家さんを説得してもらい、そのままの状態で新しい事業者さんと契約を結ぶことができました。
◯準確定申告も必要ない
事業者さんが亡くなると、生前までの所得税を申告する「準確定申告」をしなければいけません。
納税の場合も還付の場合も相続人が行います。
今回の場合、だれも相続人がいないため準確定申告も行わなくて良い事を諏訪税務署に確認しました。
今回はご家族の方がとても丁寧に対応したので、何もトラブルが無く終えることができホッとしています。
