2020/07/01
人は何らかのきっかけがな無いと変わろうと思わないし、そう思わなければ変わることもありません。
これは、僕自身がココ数年で体験してきたことなのではっきりと言いきれます。
そして、昨年の中堅社員研修でも研修中という短い間に『明らかに変わった』と誰もが感じたスタッフさんがいらっしゃいました。
中堅社員研修は「会社から行って来い!」と命令されて参加する方が殆どで、自らの意思で参加していないのでモチベーションが低いことが特徴です。
昨年参加した写真に写っているスタッフさんもその1人です。

スタッフさんは、多分20代、ちょっとやんちゃな感じの方でした。
研修がスタートしても
「なんで僕がこんなコトやんなきゃいけないんだ…」
「つまんないなぁ…」
こんな雰囲気を周りに振りまいていて、僕はちょっとドキドキしていました。
◯この研修の特徴である「いってらっしゃいカード」
先程も書きましたが、この研修は「自分の意志で参加していません」
そして、会社から「なぜ、この研修に参加してほしいのか?」も伝えられておらず、参加理由は漠然と「中堅社員だから」しか参加者には理解出来ません。
そこで、講師のよねちゃん(Tao&Knowledge 米澤晋也さん)と話し合い、「会社がなぜこの研修に参加してほしいとお願いしたのか?」を参加者に伝えるメッセージ「いってらっしゃいカード」を作ることにしました。

このカードを採用してから、参加するスタッフさんのモチベーションは格段に上がった!と実感することができましたし、会社からも研修後の成果がより感じられるようになったと評価をいただけるようになりました。
研修の冒頭、オリエンテーションで、このカードを使い「会社がスタッフさんに期待していること」を再認識してもらう部分があります。
そこで、スタッフさんの雰囲気が変化しますが…
先程の若いスタッフさんはそれほど変化がなかったように感じられました。
後ろで見学している僕は当然「ハラハラ、ドキドキ」です。
大丈夫かなぁ…
内心、不安でいっぱいでした。(セミナー主催者って、こんな事を思いながら見学しています。)
◯グループワークで事件がおこった!
研修が進み、チームワークを体感するグループワークで事件は起こりました。
このグループワークは、パズルをチームで完成させることが目的です。(写真を見て「あっ、アレだ!」って思った方もいらっしゃると思います)

実際にワークが始まりました。
時間がたつにつれて1つ、また1つと他のグループはパズルを完成させていきます。
そして、最後に残ったのがそのスタッフさんがいるグループ。
そして、そのグループはパズルが完成する気配がありません。
その様子を見ていた講師よねちゃんがこう訪ねます。
『パズルのパーツが無いかもれないからちょっと数えてみましょう』
その言葉通り、パーツが1つ足りませんでした。
それを知ったスタッフさんは思わず大声でこう叫んでしまいます。
『なんだよ、誰だよ、ふざけんなよ!』
じゃ、パーツはどこに?
パーツが足りないことはよくあることで、その原因の多くは、パーツが入っていた袋に入ったままになっていることが多いそうです。
グループで、袋を確認すると…
なんと、そのスタッフさんの袋からパーツが出てきました。
『…ごめんなさい…』
グループの仲間にスタッフさんは平謝りです。
こんなことがあり、パズルを完成させることが出来ました。
◯その後からスタッフさんの様子が明らかに変わりました
ちょっとやんちゃな振る舞いをしていた彼が、チームの仲間を気遣うようになりました。
そして、率先して発言したり行動するようになりました。
チームの仲間も、彼の失敗を攻めること無く、その発言や行動を受け入れて研修が進みます。
そして、チームの仲間の誰もが彼の変化を体感しているようでした。
◯研修の最後にこんな出来事がありました
研修が終わり、数時間共に学んだ仲間ともお別れです。
その彼も、チーム員と握手をしたりお礼を言ったりしています。
そして、会議室を後にするとき、なぜか僕のところに寄ってきました。
なっ、なんだろう…
そう思っていると、彼は会社から受け取った「いってらっしゃいカード」を僕に見せてこういいました。
『これ、どう思いますか?』
彼のカードには、会社からのメッセージはなく白紙のままでした。
コレを見た僕は、彼の悲しい気持ちに共感しました。
そして同時に、変わった彼だからコレを改めてみて悲しい気持ちになったんぢゃないかな?と感じました。
そして、彼は帰っていきました。
◯気になったので、会社にその後を聞いていました
研修後数日たって、彼の勤務する会社に電話してみました。
「参加してくれた彼はどうしていらっしゃいますか?」
もちろん、その理由は伝えません。
そうすると、会社の方から逆にこんな事を聞かれました。
『あの研修で何かあったんですか?雰囲気が違うんです。』
彼は、以前のやんちゃぶりが「元気」に変わっているようで、職場でもムードメーカーになっているそうです。
僕は逆に「退社していなくてよかった…」と安心しました。
◯彼が変わったきっかけは?
正直僕はわかりません。
でもはっきりと言えるのは『彼は変わった』『それを多くの方が認めた』ということです。
彼は人のせいにした失敗を自分がしていたというコトを体験しました。
それが彼の「きっかけ」だったように思います。
この話にオチはありませんが、こんなことがリアルにおこる研修です。
中堅社員のみならず「職場やチームの演出方法」を学びたい方は是非ご利用ください。
◯中堅社員研修の詳細はこちら

◯お申込みはこちら

◼こちらの記事も合わせてお読みいただけたら嬉しいです。
これは、僕自身がココ数年で体験してきたことなのではっきりと言いきれます。
そして、昨年の中堅社員研修でも研修中という短い間に『明らかに変わった』と誰もが感じたスタッフさんがいらっしゃいました。
中堅社員研修は「会社から行って来い!」と命令されて参加する方が殆どで、自らの意思で参加していないのでモチベーションが低いことが特徴です。
昨年参加した写真に写っているスタッフさんもその1人です。

スタッフさんは、多分20代、ちょっとやんちゃな感じの方でした。
研修がスタートしても
「なんで僕がこんなコトやんなきゃいけないんだ…」
「つまんないなぁ…」
こんな雰囲気を周りに振りまいていて、僕はちょっとドキドキしていました。
◯この研修の特徴である「いってらっしゃいカード」
先程も書きましたが、この研修は「自分の意志で参加していません」
そして、会社から「なぜ、この研修に参加してほしいのか?」も伝えられておらず、参加理由は漠然と「中堅社員だから」しか参加者には理解出来ません。
そこで、講師のよねちゃん(Tao&Knowledge 米澤晋也さん)と話し合い、「会社がなぜこの研修に参加してほしいとお願いしたのか?」を参加者に伝えるメッセージ「いってらっしゃいカード」を作ることにしました。

このカードを採用してから、参加するスタッフさんのモチベーションは格段に上がった!と実感することができましたし、会社からも研修後の成果がより感じられるようになったと評価をいただけるようになりました。
研修の冒頭、オリエンテーションで、このカードを使い「会社がスタッフさんに期待していること」を再認識してもらう部分があります。
そこで、スタッフさんの雰囲気が変化しますが…
先程の若いスタッフさんはそれほど変化がなかったように感じられました。
後ろで見学している僕は当然「ハラハラ、ドキドキ」です。
大丈夫かなぁ…
内心、不安でいっぱいでした。(セミナー主催者って、こんな事を思いながら見学しています。)
◯グループワークで事件がおこった!
研修が進み、チームワークを体感するグループワークで事件は起こりました。
このグループワークは、パズルをチームで完成させることが目的です。(写真を見て「あっ、アレだ!」って思った方もいらっしゃると思います)

実際にワークが始まりました。
時間がたつにつれて1つ、また1つと他のグループはパズルを完成させていきます。
そして、最後に残ったのがそのスタッフさんがいるグループ。
そして、そのグループはパズルが完成する気配がありません。
その様子を見ていた講師よねちゃんがこう訪ねます。
『パズルのパーツが無いかもれないからちょっと数えてみましょう』
その言葉通り、パーツが1つ足りませんでした。
それを知ったスタッフさんは思わず大声でこう叫んでしまいます。
『なんだよ、誰だよ、ふざけんなよ!』
じゃ、パーツはどこに?
パーツが足りないことはよくあることで、その原因の多くは、パーツが入っていた袋に入ったままになっていることが多いそうです。
グループで、袋を確認すると…
なんと、そのスタッフさんの袋からパーツが出てきました。
『…ごめんなさい…』
グループの仲間にスタッフさんは平謝りです。
こんなことがあり、パズルを完成させることが出来ました。
◯その後からスタッフさんの様子が明らかに変わりました
ちょっとやんちゃな振る舞いをしていた彼が、チームの仲間を気遣うようになりました。
そして、率先して発言したり行動するようになりました。
チームの仲間も、彼の失敗を攻めること無く、その発言や行動を受け入れて研修が進みます。
そして、チームの仲間の誰もが彼の変化を体感しているようでした。
◯研修の最後にこんな出来事がありました
研修が終わり、数時間共に学んだ仲間ともお別れです。
その彼も、チーム員と握手をしたりお礼を言ったりしています。
そして、会議室を後にするとき、なぜか僕のところに寄ってきました。
なっ、なんだろう…
そう思っていると、彼は会社から受け取った「いってらっしゃいカード」を僕に見せてこういいました。
『これ、どう思いますか?』
彼のカードには、会社からのメッセージはなく白紙のままでした。
コレを見た僕は、彼の悲しい気持ちに共感しました。
そして同時に、変わった彼だからコレを改めてみて悲しい気持ちになったんぢゃないかな?と感じました。
そして、彼は帰っていきました。
◯気になったので、会社にその後を聞いていました
研修後数日たって、彼の勤務する会社に電話してみました。
「参加してくれた彼はどうしていらっしゃいますか?」
もちろん、その理由は伝えません。
そうすると、会社の方から逆にこんな事を聞かれました。
『あの研修で何かあったんですか?雰囲気が違うんです。』
彼は、以前のやんちゃぶりが「元気」に変わっているようで、職場でもムードメーカーになっているそうです。
僕は逆に「退社していなくてよかった…」と安心しました。
◯彼が変わったきっかけは?
正直僕はわかりません。
でもはっきりと言えるのは『彼は変わった』『それを多くの方が認めた』ということです。
彼は人のせいにした失敗を自分がしていたというコトを体験しました。
それが彼の「きっかけ」だったように思います。
この話にオチはありませんが、こんなことがリアルにおこる研修です。
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◯中堅社員研修の詳細はこちら

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タグ :商工会議所