融資の相談を2つの金融機関と同時に相談した事業者さんの結果【本日の相談】
2023/01/24
各地商工会議所や商工会は国民生活金融公庫(通称:公庫)という政府系銀行の窓口となっています。
僕は各地にある銀行や信用金庫(地銀)との取引を優先して、2つ目の銀行として公庫をおすすめしています。
ただ、地銀も公庫も金融機関なので、信用がなければ融資は難しいことはなんとなく気付いていただけると思います。
そして、公庫はあくまで公務員みたいな位置づけなので利益追求経営ではありませんが、地銀は株式会社等々民間法人なので利益を出して経営を維持していかなくてはいけません。
2年前、当時の安倍首相が影響を受けている企業に対しゼロ金利融資を政府系銀行である公庫が実行した際に、各地の地銀より「民業圧迫だ!」と意見が集中、その後、地銀さんでも利用できる融資制度が出来たことからもわかるように、
政府系銀行は地銀と融資で競合になった場合、なるべく譲ることが暗黙のルールとなっているそうです。
(最終的には、事業者さんの判断ですが…事業者さんも地銀さんの相談は断りづらいと思います。)
今回の相談もそんな出来事がありました。
事業者さんは製造業と宿泊業を数年前に起業して、順調に利益を増やしていました。
地元では通例のない業種だったので、地銀からの融資が得られず、公庫から融資を受けました。
そのご、メーンバンクが公庫となります。
コロナの影響で宿泊業の利益がほとんどなくなり、経営が不安定になったときも公庫より融資を受けます。
そして、宿泊者が回復してきた現在、コロナ禍で新しく始めたシェアハウスの事業が好調なので、その設備投資の相談を年末から公庫としていました。
コロナを乗り切るための融資が残っていましたが、1ヶ月以上かけて新事業の実績や見通しを説明し、希望する融資額を申し込める状態になりました。
そこに、口座をもっている地銀さんが偶然営業に来ます。
事業者さんが「融資は公庫と相談している」と話すと、「ぜひ、うちでやらしてほしい!」とゴリゴリ押してきたそうです。
僕や公庫が知らないところで、地銀の営業がどんどん話を進めていきます。
不安に思った事業者さんが僕のところに連絡をくれたときには、すでに金額も決まっていて、保証協会との話も済んでいました。
そして、いけないのが、事業者さんが希望する金額よりも少ない融資額。
一応、事業者さんにとって、今回の融資が公庫のほうがいいのか?
を説明した所、事業者さんは「公庫にお願いしたい」との決断をしました。
その決断を地銀に伝えた所、
「もう、話が進んでいるから取消は出来ません」
「取り消したら、あとどうなるかわかりませんよ」
こう、事業者さんに言ったそうです。
事業者さんは不安になり、再び相談に来ましたが…
僕の答えとしては「地銀さんでお願いします」でした。
ただ、地銀さんの対応が不安でした。
この事業者さんは、数年後に計画している設備投資があります。
それも含めての計画を理解した上での公庫の融資だったので、このことはきちんと地銀の担当者には伝えました。
『将来の融資もよろしくおねがいします。』
事業者さんは結果的に、希望額の融資を得られず、また、将来への融資の不安も残すこととなりました。
事業者さんにもこう伝えました。
「計画通りに事業が進めば大丈夫だから」
「逆の意味だと、計画通りにいかなかったらとても融資はとても厳しい」
商工会議所、商工会や公庫は、自分たちの利益抜きで、事業者さんの有利な事を提案できると思います。
また、公庫と地銀を天秤にかけるとこんな自体も招きます。
融資の際は金融機関を天秤に書けることを僕はオススメしません。

僕は各地にある銀行や信用金庫(地銀)との取引を優先して、2つ目の銀行として公庫をおすすめしています。
ただ、地銀も公庫も金融機関なので、信用がなければ融資は難しいことはなんとなく気付いていただけると思います。
そして、公庫はあくまで公務員みたいな位置づけなので利益追求経営ではありませんが、地銀は株式会社等々民間法人なので利益を出して経営を維持していかなくてはいけません。
2年前、当時の安倍首相が影響を受けている企業に対しゼロ金利融資を政府系銀行である公庫が実行した際に、各地の地銀より「民業圧迫だ!」と意見が集中、その後、地銀さんでも利用できる融資制度が出来たことからもわかるように、
政府系銀行は地銀と融資で競合になった場合、なるべく譲ることが暗黙のルールとなっているそうです。
(最終的には、事業者さんの判断ですが…事業者さんも地銀さんの相談は断りづらいと思います。)
今回の相談もそんな出来事がありました。
事業者さんは製造業と宿泊業を数年前に起業して、順調に利益を増やしていました。
地元では通例のない業種だったので、地銀からの融資が得られず、公庫から融資を受けました。
そのご、メーンバンクが公庫となります。
コロナの影響で宿泊業の利益がほとんどなくなり、経営が不安定になったときも公庫より融資を受けます。
そして、宿泊者が回復してきた現在、コロナ禍で新しく始めたシェアハウスの事業が好調なので、その設備投資の相談を年末から公庫としていました。
コロナを乗り切るための融資が残っていましたが、1ヶ月以上かけて新事業の実績や見通しを説明し、希望する融資額を申し込める状態になりました。
そこに、口座をもっている地銀さんが偶然営業に来ます。
事業者さんが「融資は公庫と相談している」と話すと、「ぜひ、うちでやらしてほしい!」とゴリゴリ押してきたそうです。
僕や公庫が知らないところで、地銀の営業がどんどん話を進めていきます。
不安に思った事業者さんが僕のところに連絡をくれたときには、すでに金額も決まっていて、保証協会との話も済んでいました。
そして、いけないのが、事業者さんが希望する金額よりも少ない融資額。
一応、事業者さんにとって、今回の融資が公庫のほうがいいのか?
を説明した所、事業者さんは「公庫にお願いしたい」との決断をしました。
その決断を地銀に伝えた所、
「もう、話が進んでいるから取消は出来ません」
「取り消したら、あとどうなるかわかりませんよ」
こう、事業者さんに言ったそうです。
事業者さんは不安になり、再び相談に来ましたが…
僕の答えとしては「地銀さんでお願いします」でした。
ただ、地銀さんの対応が不安でした。
この事業者さんは、数年後に計画している設備投資があります。
それも含めての計画を理解した上での公庫の融資だったので、このことはきちんと地銀の担当者には伝えました。
『将来の融資もよろしくおねがいします。』
事業者さんは結果的に、希望額の融資を得られず、また、将来への融資の不安も残すこととなりました。
事業者さんにもこう伝えました。
「計画通りに事業が進めば大丈夫だから」
「逆の意味だと、計画通りにいかなかったらとても融資はとても厳しい」
商工会議所、商工会や公庫は、自分たちの利益抜きで、事業者さんの有利な事を提案できると思います。
また、公庫と地銀を天秤にかけるとこんな自体も招きます。
融資の際は金融機関を天秤に書けることを僕はオススメしません。
