知らないうちに企業が取り組み始めているSDGs

SDGsという言葉を耳にしたり、マークを見たことがあったりする方々は増えていると思います。
特に「環境保護」とか「ナチュラルな生活」を好んでいる方は、知らない方のほうが少ないかも知れません。

最近では、企業稼働にもSDGsの取り組みをしてください!

政府も長野県も必死に情報発信しているので、徐々にですが、企業の方々も認知度は上がってきていると思います。

ただ、SDGs=地球環境や資源環境への取組だと勘違いされている方も少なくありません。

まず、SDGsの概念を立体化した「ウェディングケーキモデル」を参考にしてください。

知らないうちに企業が取り組み始めているSDGs

確かに、それは、SDGsの土台部分はそれにあたります。
SDGsの17のゴール(目標?)でいうと下記になります。

6番:すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
13番:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
14番:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
15番:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

その土台の上に、社会とか経済とか、企業活動でも当たり前のようにやっている目標が並びます。


もう一つ、経済、社会、環境を3層構造で示した図です。

知らないうちに企業が取り組み始めているSDGs

ここでも「経済」の部分に、企業活動で馴染みのある目標が見えてきます。


◯SDGsの取り組みを意識していたり、その実現に向かって取り組み始めている企業は多い

ここで「経済」の目標を見てみます。

8番:すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
9番:レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る

知らないうちに企業が取り組み始めているSDGs

知らないうちに企業が取り組み始めているSDGs

難しいですよね…
ということで、とてつもなく噛み砕いて、僕の解釈でご説明します。

と、その前に、SDGsは「2030年の世界がこうなっていてほしい!」という世界が理想とする姿が描かれています。
それを実現するために、いつ、だれが、なにを、どのくらいまで達成するのかという「やることリスト=タスクリスト」が記載されています。

そしてそのリストは、その国の現状にあわせて独自に設定しても構わない事になっています。(という、解釈でOKだと思います)

それを踏まえて、僕が勝手に日本っぽくしてみました。

8番に記載されている「ディーセント・ワーク」が気になります。
和訳は下記になります。

◯働きがいのある人間らしい仕事

日本における働きがいのある人間らしい仕事ってなんでしょうか…

僕は、こんなふうになってほしい!考えています。

◯スタッフさんが安心してイキイキと働いている。
◯そして、スタッフさん一人一人が望む報酬を手にしている。

この2つの実現は、どの企業も望むことだと思います。

9番に記載されている「レジリエントなインフラを整備」が気になります。
社会環境にあった方法に変化させるために最新な道具を導入しましょう…って感じでしょう?(正直、解っていません)

日本は少子高齢化を迎え、働けるスタッフ数も激減してきています。
そして、海外に比べ効率の悪い仕事の仕方をしているので、1人のスタッフが稼ぐ売上は、諸外国に比べて低いのが現状です。

コレを、改善していく…そう、現在、政府が進めている「労働生産性の向上」に当たります。

このように、SDGsの目標の中には、現在どの企業にも興味があり、実現の為のすでに取り組み始めている企業も存在します。

SDGsと企業(特に中小・小規模企業)は、そんなに遠いところではない!
そう言い切れます。

ちなみに、地方は下請けの会社が多いのも現状です。
大企業がSDGsの取り組みを本格化させると「サプライチェーン(調達先・協力先等)」から目をつけていくような気がします。

そのような事が顕著化するまえに、まずはSDGsと企業との関係を理解していただけるような何かを創っていきたいと考えています。


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